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こころ 夏目漱石 (ワイド版岩波文庫) (取り扱い店:楽天ブックス)

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■青空文庫から『こころ』を一部抜粋
 奥さんは下女を呼んで食卓を片付けさせた後へ、改めてアイスクリームと水菓子(みずがし)を運ばせた。
「これは宅(うち)で拵(こしら)えたのよ」
 用のない奥さんには、手製のアイスクリームを客に振舞(ふるま)うだけの余裕があると見えた。私はそれを二杯更(か)えてもらった。
「君もいよいよ卒業したが、これから何をする気ですか」と先生が聞いた。先生は半分縁側の方へ席をずらして、敷居際(しきいぎわ)で背中を障子(しょうじ)に靠(も)たせていた。
 私にはただ卒業したという自覚があるだけで、これから何をしようという目的(あて)もなかった。返事にためらっている私を見た時、奥さんは「教師?」と聞いた。それにも答えずにいると、今度は、「じゃお役人(やくにん)?」とまた聞かれた。私も先生も笑い出した。
「本当いうと、まだ何をする考えもないんです。実は職業というものについて、全く考えた事がないくらいなんですから。だいちどれが善(い)いか、どれが悪いか、自分がやって見た上でないと解(わか)らないんだから、選択に困る訳だと思います」
「それもそうね。けれどもあなたは必竟(ひっきょう)財産があるからそんな呑気(のんき)な事をいっていられるのよ。これが困る人でご覧なさい。なかなかあなたのように落ち付いちゃいられないから」


■『こころ』などの著作権が切れている作品は青空文庫(http://www.aozora.gr.jp/)でも読むことができます。




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